リハビリテーション科について
私達は患者様の退院した後の生活や活動を見据えてリハビリテーションに取り組んでいます。
患者様の目標は千差万別、オーダーメイドなリハビリテーションプログラムを用意します。
2024年8月16日現在、PT 76名、OT 78名、ST 23名、総勢177名の職員が在籍しております。
リハビリ職種の紹介
起き上がる・座る・立つ・歩くなどの基本的な動作の獲得を目的としたリハビリテーションを行います。また、その為に必要な筋力・体力・バランスの強化や関節の動きの改善を行います。
トイレや着替え、歯磨きや洗顔、入浴など退院後に必要な日常生活動作の訓練を中心に行います。また、家事動作・仕事復帰に必要な訓練、園芸や陶芸などの趣味活動のリハビリテーションも行います。
聴く・話す・読む・書くといった言語の障害がある方に言語訓練や代替手段を使用し、円滑にコミュニケーションが取れる事を目指します。集中力や記憶力など高次脳機能に障害のある方に復職や運転の再開に関する支援を行います。飲み込みに障害のある方に口・喉の運動や電気刺激を使用し、食事が安全に食べられる様に訓練を行います。
施設と設備
私たちの取り組み
運転再開までの道のり
対象
・脳血管疾患発症後、運転再開を希望される方
・当院入院中の患者様
・日常生活動作が自立された患者様
※脊髄損傷などで身体に障害がある方の運転評価も承ります。
詳しくはお問い合わせ下さい。
※運転評価プログラムの平均所要期間は1.5~2ヶ月
※点数や検査結果の内容により運転再開は危険と判断し次のSTEPに進めない場合があります。
また、危険予測体験や様々な運転環境・運転時間を経験できるコースを実施します。
総合的な検査結果から医師の判断で合格となれば STEP4へ
※点数や運転の内容により運転再開は危険と判断し次のSTEPに進めない場合があります。
教官の判断により教習中止となる場合があります。
教習結果などを踏まえ総合的な結果から医師の判断で合格となれば STEP5へ
※総合的に運転再開は危険と判断し次のSTEPに進めない場合があります。
診断書を運転免許センターに提出し運転が再開できます。
退院後の就労を目指したリハビリテーションを行います
就労支援コーディネーターを各病棟に配置し、就労支援チームを組織しています。
左図の青い矢印の部分をリハビリの訓練時間内に実施します。
具体的には以下の訓練を中心に行います。
- 企業・家族とのカンファレンス(打ち合せ)
- 職場までの移動訓練(公共交通機関を含む)
- ハローワークへの付き添い
- 就労移行支援事業所や就労継続支援A・B型への付き添い
自宅を出て、バス停まで歩き、バスで駅まで行って電車に乗り、満員電車に揺られて職場の最寄り駅に到着。職場まで歩いて移動し、オフィスのある階まで階段を上がる。
この一連の動作をリハビリのスタッフが同伴し実際に動作確認を行い、病院での訓練に汎化します。また、自動車での移動が必要な場合もあると思います。当院には運転評価チームがありますので、同時に運転評価も行います。
さらに、これまでされていたお仕事は、会社や現場が変わることで、細かくルールが異なるなど、同じ業種でも求められることが同じではない事もあります。
当院では、就労支援チーム(医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、社会福祉士)で情報共有を行い、復職に向けた訓練を行います。
これによりパソコン操作や軽作業などの検査や訓練が行えます。
就労において何が苦手か、何が得意かを明らかにするとともに、苦手な作業も得意な作業も訓練することでスキルアップの手助けになります。
飲み込みについて
言語聴覚士と連携して、自身の力で飲み込みが行えるよう支援を行っています。詳細は準備中ですので、しばらくお待ちください。
リハビリと学業の両立を目指します
千葉県立仁戸名特別支援学校から先生が来て授業を受けられます。
リハビリ生活を送りながら学校の単位を取得できます。
これまでに小学生から高校生の患者様が頑張ってきました。
詳しくは仁戸名特別支援学校に直接お問い合わせ下さい。
家屋調査
患者様と一緒にご自宅に伺います。練習した動作が自宅で行えるか、また現在の患者様の体と退院後の生活環境は合っているか確認をします。
退院後に安全で安樂な日常生活を送るために、リハビリ内容の再検討や家屋改修の提案を致します。
・段差や階段がある場合は安全に昇降可能か確認
・手すりなどの支持物が必要か検討
・靴の着脱に椅子や靴ベラが必要か確認
・段差の昇降に手すりなどの支持物が必要か検討
・便座の高さは適切か
・立ち座りに手すりなどの支持物が必要か検討
・清拭は行えるか、ウォシュレットの導入が必要か検討
・寝具は適切か、ベッドの導入が必要か検討
・寝返りや起き上がりに柵や支持物、電動ベッドが必要か検討
・机の高さ(車椅子使用時に入るか)を確認
・椅子の高さと硬さ、ぐらつきの有無、重さが適切か確認
・近くに立ち座りをサポートする支持物が必要か検討
・浴室の出入りは安全か確認、手すりなどの支持物が必要か検討
・浴槽の出入りに手すりなどが必要か、一度腰掛ける為のボードが必要か検討
・浴槽内で体が安定するか確認、手すりや浴槽内に台を設置するなど検討
・洗体時に使用する椅子の選定
・洗体の為の補助具(長柄ブラシなど)は必要か検討
・調理器具の選定
・導線の確認と環境設定
・休憩用の椅子などが必要か検討
※その他患者様の退院後の生活に沿って検討を行います。
退院後のリハビリ支援
当院退院後の患者様を中心にフォローアップリハビリを実施しております。
患者様の状態やお持ちの保険に合わせてのリハビリを提案いたします。
※訪問リハビリは退院患者様に加え、介護保険をお持ちの地域の方にも提供しています。
退院後の生活をフォロー 医療保険でのリハビリ
~短期集中プログラムで結果を出す外来リハビリテーション~
退院後に出てくる「これがやりたい!」「あれに困ってる!」に対し、目標期間を決め短期集中プログラムを計画します!
対象者はこちら営業日
祝日を除く月曜日から金曜日 8:30〜12:00※外来リハビリには介護保険の有無などの確認事項があります。
詳しくは院内の担当リハスタッフにお問い合わせください。
退院後の生活をフォロー 介護保険でのリハビリ
訪問リハビリテーションは介護保険を利用して行うリハビリテーションサービスです。
当院から理学療法士・作業療法士・言語聴覚士がご自宅に伺い、日常生活動作の自立や自宅でなければ出来ない作業の獲得を目指して行うリハビリテーションです。
営業日
月曜日から金曜日(祝日も実施) 8:30〜17:00休業日
土曜日、日曜日、年末年始(12月30日~1月3日)※ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください
退院後の生活をフォロー 介護保険でのリハビリ
通所リハビリテーションは介護保険を利用して行うリハビリテーションサービスです。
理学療法士や作業療法士による個別リハビリや、充実したリハビリ機器を使用して筋力や体力の維持・向上を図り、生活の質の向上を目指します。
営業日
月曜日から金曜日休業日
土曜日、日曜日、祝日、年末年始(12月30日~1月3日)サービス提供時間
13時20分~14時40分サービス提供エリア
※現在、送迎は行っておりません・千葉市中央区・美浜区の全域、千葉市稲毛区・花見川区の一部の区域
(千葉市稲毛区・花見川区は当院から直線距離8㎞まで)
通所リハビリテーションの内容
・立ち上がりなどの基本動作の練習・歩行、トイレ、入浴などの日常生活動作の練習
・ 筋力や体力の向上に向けたマシントレーニング
・通所サービスの利用により外出の機会をつくる
・介護方法の検討・指導
・自主トレーニングの指導・アドバイス
・その他(様々な生活上の困難に対するアプローチ)